デ変研QCライブラリ 用語定義

このライブラリとコマンドに用いられる用語の概要を説明します。詳細なAPI等に関することは「デ変研QCライブラリ APIマニュアル」を参照願います。本コマンド・本ライブラリ・本開発仕様書・APIマニュアルを総称し、本ソフトウェアといいます。

LLQuad                      LLQuadは、Latitude longitude quadrilateralの略語で、緯度経度四辺形といいます。占有格子地図の縦横の線を緯度と経度と平行な線で囲まれる面を表現します。LLQuad の1つの格子の大きさは、緯度経度の小数点以下の値により8種類のタイプがあります。

LLQuadのタイプ 定義値   対応度数 小数点以下の例
LLQuad100km 0 1  35
LLQuad10km 1 0.1  35.1
LLQuad1km 2 0.01 35.12
LLQuad100m 3 0.001  35.123
LLQuad10m 4 0.0001 35.1234
LLQuad1m 5 0.00001 35.12345
LLQuad10cm 6 0.000001  35.123456
LLQuad1cm 7 0.0000001 35.1234567

LLQuad10m (定義値4)は、およそ10m×10mの大きさです。正確には緯度により異なり、京都駅付近では東経135.7594度、北緯34.9876度のとき11.1m×9.0mとなり、緯度が高い札幌駅 (141.3507,43.0687) では11.1m×8.1m となります。日本最南端10.44m、日本最北端7.18m、アイスランド4.87m、アンカレッジ5.37mです。

クアッドキューブ (QuadCube) は、構造物データの簡易な立方体で表現する方法で、LLQuad(緯度経度四辺形)に高さの情報を加えたものです。高さは地表高、立方体底面高、立方体高の3つです。先ほどの京都駅付近の面に、131mの高さを加えた場合(京都タワーのイメージ)、本ライブラリのCSVでは「Q4,135.7594, 34.9876,0,0,131」と表現します。

視点位置情報(VPI: Viewpoint position information)は、モニタリングの視点を定めるデータ構造体をいい、位置情報(xlon, ylat)、hi(height:高さ)、az(azimuth:方位角)とal(altitude:仰俯角)で構成されます。

方位角                   方位角:(英語: azimuth(アジマス)、略記号az)は、右手系東基準とし東0°北90°とします。(将来的には、フラグで左手系北基準に変更できことも検討します)

仰俯角                   仰俯角(ぎょうふかく、英語:altitude(アルチチュード)、略記号al)は、水平を基準とした上下方向の角度で上向きが仰角(ぎょうかく)、下向きが俯角(ふかく)です。これを度数では、水平を0°仰角の真上を90°俯角の真下を-90°とします。

高さ                       高さは3つあり、地表高・立方体底面高・立方体高の順で指定します。
地表高は平面を0もしくは、日本水準原点からの高さ(いわゆる標高)として指定することができます。また平面レベルを0とし道路のアンダーパスやオーバーパスの経路を±のメートル単位で指定します。
立方体低面高は、地表高からクアッドキューブの底面までの高さです。
立方体高は、クアッドキューブの底面から上面までの高さです。

格子視角座標       格子視角座標(Lattice View Angle Coordinates)は、Cube構造体の返値のひとつで、立方体を格子窓に描く座標位置をいいます。格子窓(障子(しょうじ)の桟(さん))を座標位置に見立て、視角±20度の上下左右の範囲を描画位置±20 LVAとし、座標の表現(xlva, ylva)の1.0 LVAは視角1.0度と一致します。
またLVA の中点(0, 0)はVPIの視線方向(azとalの方向)と一致します。

Cube構造体         Cube構造体は、1つのクアッドキューブの緯度経度位置に2D線画の座標位置(xlva / ylva)を加えた情報にしてユーザに返すためのデータ構造です。本ライブラリに視点位置情報(VPI)を与えサーチ(全位置検索)するとCube構造体にデータが返され、格子視角座標(LVA)を直線描画すれば、立方体の稜線を描くことができます。

行頭ヘッダ文字   QCとSDのCSVデータの行頭2バイトは、定義値を示し行頭ヘッダ文字といいます。1バイト目が大文字(キャピタル文字)の場合ライブラリが使用し、小文字(スモール文字)の場合ユーザが任意の使用のために使用できます。
2バイト目が数字の場合LLQuadのタイプとし、続く位置情報(xlon、ylat)は全位置検索インデックス対象データとなります。全位置検索のインデックスには、システム側でもユーザ側でもインデックスとして扱いをされ、検索対象となります。

MOFEモニタ      カメラ目線として「MOFE」という4つの方向からみる移動体風景をいいます。MOFEとは、Mはマップ(M:真上)・Oはオーバービュー(O:鳥瞰)・Fはフォロービュー(F:フォロー)・Eはモバイルアイ(E:本体視点)を意味しています。

ファイルヘッダ   本ライブラリは複数のファイルを読み込んでそのデータをライブラリ内部に格納します。ファイルのタイプの判別のために、先頭に「#!QC1.0」というようなファイルヘッダがありタイプ判別しています。ヘッダはQCのほかに、CF・MO・SD・MMなどがあります。

CFデータ             カスタマイズファイル(Customize File)。設定値を指定するファイル。
MOデータ            モバイルオブジェクトの大きさ・名前・ID番号を指定(Mobile Object)するファイル。
QCデータ            地上の構造物をクアッドキューブの立方体に表現(QuadCube)するファイル。
SDデータ             移動体が走行する操舵(Soda)情報(SoDa)を設定するファイル。
MMデータ           移動体の現在位置と1秒前の位置のデータ(Mobile Move)を指定するファイル。

ステージ               本ライブラリは複数のQCデータとSDデータを管理するための地図データ面があり、これをステージといいます。

1Soda距離           1つのモバイルオブジェクト(MO)のデータに1時間の移動距離(時速)から計算される1秒間の移動距離(m)があり、これを1Sodaといいます。たとえば時速100kmの移動体の1 Soda距離は 27.778m、時速4kmであれば1.11mとなります。

ダイアスクエア         移動装飾情報の1つでダイア形と四角形の合成しダイアスクエアといいます。ダイアスクエアの高さは、DS0とDS3の線を、地表高・立方体底面高で決定し、DS1とDS2の線を立方体高で決定します。このため立法体高は負の値をとることがあります。

ビラミッド           移動装飾情報の1つで、四角垂(山の形)の形状をしたものをいいます。ピラミッドの高さは、周辺の線を、地表高・立方体底面高で決定し、Cntrの点を立方体高で決定します。立法体高が負の値をとる場合、器の形状をとることになります。

CurPos点             現在の移動体のある緯度経度と高さの点をいいます。
OldPos点             現在の移動体の1秒前の緯度経度と高さの点をいいます。
CurSD点              現在のCurPosから一番近い距離(現在のステージ内)にあるSoda点をいいます。
NextSD点            NextSD点はCurSD点の1つ先のSoda点をいいます。

LDS                            CurSDからNextSDまで範囲とするダイアスクエアをいいます(ラージダイアスクエア)。

トラベルアシスタント                移動体の走行のための補助情報(移動装飾情報)をいいます。LDS、PathDS、の2つのダイアスクエアとCurPosの東西南北の方位情報があります。

SDの切替え線          SDの切換え線とは、CurSD点とNextSD点の中線のことで、CurPosがこの線を越えるとCurSD点が切り替わります。LDSのLDS4とLDS6を結ぶ線です。

Path点                 現在の移動体が次のSoda点に向かうときの1Soda先の位置をPath点といいます。Pathダイアスクエア(PathDS)は1Sodaから3Soda先の範囲を示します。

Pathの方向         移動体の進行方向(Pathの方向)は、CurSDから2Soda以内の距離にCurPosがある場合、LSDのcenterを指します。LDSのDS0463の範囲にCurPosがある場合には、NextSDを指します。いずれでもなければ、CurSDを指します。

方位情報               方位情報は、移動体の現在位置から見える、東西南北の方向をNEWSの文字で示します。